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進歩すること

日本数学検定協会の発行している小冊子に、協会の名誉会長の一松信(ひとつまつ しん)さんの文章が寄稿されていました。

「以下は老人のグチです。近年受検者の『学力低下』が気にかかります。10年前に出題した問題を、本質的に同じ形で出題して比較することが必要かもしれません。もちろん『過去の栄光を追うなかれ』です。いつまでも昔に重要であった項目にこだわる必要はないでしょう。絶えず新しい、現代に必要な数学を取り入れる必要がありましょう。……しかし私の体験ですが、かつては『常識』だと思われた主題のいくつかが、近年急激に不成績になっています。正答率の低下というよりもまともな(期待された)解答がほとんどない、といった状況です。

 具体的な項目を挙げると、不等式の証明、ペル方程式などの不定方程式(整数解を求める)、テイラー展開などです。

 これらが現代の数学技能で『不可欠』な題材かどうかは再考を要します。しかしどうも時間の関係などで、学校教育(大学も含む)のどの段階でも、十分に(あるいはまったく)教えられていないのかもしれません。

 そのあたりの話は、老人がとやかく申すよりも、若い方々の工夫を望みます。今後ますますの発展を期待します」(マスマスプラス64号)

 

現代が過去よりも進化し続けなければならないのならば、現代の人間が過去の様々なものを超えてゆかなければならないと思います。勉強もしかりです。塾に通ってくれている生徒たちが、教えている者を超えてくれなければ、今後の人類の進歩はありません。一松さんもきっとそう願っているように感じました。僕なんかをどんどん踏み倒して、もっともっと成長してくれることを願います。

飛澤尚弥

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