毎年この時期になると、 新中学1年生が数学の勉強を始め、「正負の数」を学びます。 ここでスムーズにいけばいいのですが、 指導を間違えると、中学1年生の始めから 「よくわからない」「数学苦手」「数学嫌い」 となりかねません。   「正負の数」の難しさのポイントは、大人(指導する側)にとっては当たり前のことだということです。 指導する側にとっては、正の数、負の数というのは当たり前すぎて、感覚的に身についていることなので、 教える側から、教えてしまいがちです。 (無意識にやっていることほど、教えるのが難しい) (同じようなことが「わり算の筆算の計算」などでも起こりがちです。。。)   ポイントは2つ 【1】正の数、負の数 【2】すべてたし算をすること   【1】正の数、負の数 今まで「数」しかなかった子どもたちに「正の数」「負の数」をきちんと意識させることが重要です。 そのためには「符号」があり、 符号+数 で「正の数」「負の数」を表すことができることを伝えます。 これがきちんとできるようになると 「プラス」と「たす」 「マイナス」と「ひく」 がきちんと区別できるようになります。 僕が有効だと感じているのは、「音読」です。 式を子どもたちに読ませて、「プラス」と「たす」「マイナス」と「ひく」の違いを意識させます。   【2】すべてたし算をすること 「正の数」「負の数」「プラス」と「たす」「マイナス」と「ひく」 を勉強したての子どもに「正の数」「負の数」の「加法」「減法」の組み合わせを全て教えると、 「正の数」「正の数」の加法 「正の数」「負の数」の加法 「負の数」「正の数」の加法 「負の数」「負の数」の加法 「正の数」「正の数」の減法 「正の数」「負の数」の減法 「負の数」「正の数」の減法 「負の数」「負の数」の減法 と、すべてで8パターンになり、とても複雑になるので、 「同符号の和」「異符号の和」 の2パターンだけにします。 すべての計算ができるようになります。 「正の数」「正の数」の加法⇒同符号の和 「正の数」「負の数」の加法⇒異符号の和 「負の数」「正の数」の加法⇒異符号の和 「負の数」「負の数」の加法⇒同符号の和 「正の数」「正の数」の減法⇒「正の数」「負の数」の加法⇒異符号の和 「正の数」「負の数」の減法⇒「正の数」「正の数」の加法⇒同符号の和 「負の数」「正の数」の減法⇒「負の数」「負の数」の加法⇒同符号の和 「負の数」「負の数」の減法⇒「負の数」「正の数」の加法⇒異符号の和   まとめ 次の2つの式を見てみてください 2-5=-3    -5+2=-3 これを 2-5=-3    -5+2=-7 こんな間違いをする子どもたちは少なくありません。 こんな答えも見かけます。 -5-3=-2 この答えをする子に熱くなってしまってはいけません。 間違える生徒の頭が悪いとか、勉強ができないと思うのは大きな間違いで、 キチンとしたルールを教わっていない、もしくは、見についていない、だけの話です。 冷静に、微笑みながら (+2)+(-5) (-5)+(+2) (-5)+(-3) と、( ) と + を書き足してあげることで、あとは 「やってごらん」 と言えば、多少、間違えても必ずできるようになります。   コロナウィルスの不安は続いていますが、早く世の中が回復し、 一人でも多くの生徒が数学、勉強を好きになることを願っています。 ※お知り合いに新中1、または保護者がいらしたら、ぜひ教えてあげてください。   岩瀬善孝

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