2020.6.12

令和3年度(2021年度) 都立高校入試について

昨日、令和3年度の都立入試に関する様々な発表が都教委(東京都教育委員会)からありました。

コロナウィルスの影響で、

9月入学や入学時期を後ろ倒す案などが出ましたが、

原則、都教委としては通常通りに入試を行いたい(手続きをあまり変えたくない)という意図が伝わってきます。

(現場を知らない政府よりも現場を知っている人たちが最小限の変更で、

自分たちにできるベストを尽くすということに僕はとても共感しますし、責任感も感じます。)

 

【1】入試日程

推薦入試 1月26日、27日

 出願から入試までの期間や合格発表に余裕を持たせていますが、試験日は例年と全く同じです。

一般入試 2月21日 (分割前期)

 こちらも例年と同じですね。

 例年は東京マラソンと重なるのを避けるため、日曜日ではありませんでしたが、今回は日曜日ですね。

 

【2】出題範囲(出題範囲から除外する内容)

国語 中学3年生の教科書で学習する漢字
数学 中学3年生で学習する内容のうち、次に挙げる内容
〇 三平方の定理
〇 標本調査
英語 関係代名詞のうち、主格のthat、which、who及び目的格のthat、whichの制限的用法
※ 同様の働きをもつ接触節も出題しない
社会 公民的分野のうち、次に挙げる内容
〇 『私たちと経済』の「国民の生活と政府の役割」
〇 『私たちと国際社会の諸課題』
理科 各分野のうち、次に挙げる内容
〇 第1分野
・ 『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」
・ 『科学技術と人間』
〇 第2分野
・ 『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」
・ 『自然と人間』

この削除が入試の変更点でもっとも大きなところではないかと思います。

僕は数学を中心に指導しているので、

数学の考察をします。

 

今春の都立一般入試問題で

◯「標本調査」の出題なし

◯「三平方の定理」は解き方にもよりますが最大15点(5点×3問)

となっております。

都立入試では、大問5が三平方の定理を使わせる問題となっています。

 

5科目の得意不得意のバランスにもよりますが、上記の15点を取らなければならない学校は

板橋周辺(旧4学区)で言えば、竹早、北園の2校ぐらいで、

数学が得意で他に苦手科目がある場合は、文京を受検する生徒も取れた方がいいでしょう。

とすると、豊島、向丘、高島、板橋、大山、(王子総合、板橋有徳、飛鳥、千早、北豊島工業)を受検する生徒にはあまり影響がないのではないかと感じます。

 

じゃあ、「三平方の定理」が出題範囲から抜けるのは受験にあまり影響がないのか?

その答えは、×

で、とっても影響が大きいと思います。

その理由は、

自校作成校や上記に出てくる竹早、北園、文京が影響を受けるのは間違いありません。

また、それ以外の高校でも影響があります。

「三平方の定理」を教えている立場からすると、

配点は入試ではそれほど大きくないかも知れませんが、

問題を作る立場からすると、

それまで学んでいた数学から「三平方の定理」を勉強することで問題の幅・深さがググっと広く、深くなります。

すると、

①それまでの学習範囲(相似)で問題を作るので、返って複雑な問題になる可能性がある

②「三平方の定理」を学習しないことで、他の範囲の学習をしっかりする必要がある

 

①は高得点(や自校作成問題)を取る生徒に関係があり、

②は全ての受験生に関係があります。

また、高校に入ってからの勉強のギャップに苦しむ可能性があります。

決して営業的な意味ではなく、入試後、3月にしっかりと塾で学ぶ必要があると思います。

 

英語の関係代名詞に関して、英語の先生に聞いたところ、

英語もほぼ同様の考察ができ、

自行作成や都立入試問題を見てもらったところ、

「関係代名詞」抜きでも難しい文章は作れますが、

上記の①②の考察がほぼ当てはまるようです。

 

【3】英語スピーキングテストの延期

そもそも令和3年度入試(現中3)には導入されず、

来年度(現中2)の入試から導入予定でしたが、

それが1年延期になり、

現中3⇒500人程度抽出してプレテスト

現中2⇒中3全員 およそ80,000人にプレテスト

現中1⇒実施

となるようです。

 

他にもいろいろありますが、今日はこの辺で失礼します!

板橋第三中学校の2年生は期末テストの数学の範囲がぼんやりとですが、わかりました!

「連立方程式」までのようですよ!

 

板橋教室 教室長 岩瀬善孝

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