2020.8.31

夏期講習の思い出②

中学3年生はかなり長い時間、夏期講習の授業をすることになります。

 

今年は、
自立型個別指導とは別に、中学3年生は自立型個別と一斉指導のハイブリッド。
その土台となるのが「朝のホームルームと終わりのホームルーム」タイム。
気付きが起こり、あり方が変わります。
その日は
「信頼」がテーマ。
「条件なしに信じてみるってどういうこと?」
「その反対は?」
問いかけから始めます。
生徒1人1人の表情をみると、頭で理解しようとしています。
”分かろう””分かろう”としているのですね。
さて、何事も一生懸命なAちゃんへスポットをあてました。
「Aちゃん、信頼を”体感”してみようか?」
立って貰い、イスを引きます。
そのまま目を閉じてもらい、またイスを元の位置に戻すので、そこにAちゃんにもう一度座ってもらう、ただそれだけです。
立って座る・・・、それだけの作業なのに、『人は、他人が介入したとたんに』恐れを感じます。
その場はAちゃんは(一生懸命な生徒ですから・・)、何もないかのように平然としている素振りをしましたが、
あとで感想をAちゃんに改めて聞きました。
「すっごい怖かった」
そこに何があるんだろう。「信じてみる」ってどんなことなんだろう?きっとAちゃんに、そしてそれをみていた他の生徒に気付きが起こったと思います。
※※※******
この日のテーマは「意図」。
不登校を経験したBくんへスポットをあてました。Bくんにとってはこの夏期講習を受け続けるというのがまさに奇跡。
そう、”変わろう”としているんです。
まだ、発言を求めると、「間」がとてもあきます。
これまで、その「間」を埋めようと周りの人が声をかぶせてきたのでしょう。
でも、この場は待ちます。みんなも待ちます。
僕はB君を信頼し、こんな問いかけをみんなの前でしました。
「Bくん、これまで声を出さないことで得ていたものって、、、何だろうね。」
周りのみんながきっとB君と時間と空間を共に過ごしてくれる。そのことによってきっと伝わる、そう思いました。
それから、
遅刻ぎみだった行動が改まり、色々な場面でスピードが出てきました。
隣の生徒へ励ましの一言を書く場面では、すっと書けるようになりました。
何よりも笑顔があります。
場の力ときっかけひとつで、人は気付き、そしてとんでもない力が発揮される。
そこを信じて、
これからも関わっていきたいと思った、そんな思い出。。
(小野田)

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